Archive for 8月 9th, 2007

げっぷが温室効果ガス?

木曜日, 8月 9th, 2007

 1997 年 12 月に、先進各国の温室効果ガス排出量について削減約束を定めた京都議定書が採択されました。京都議定書の発効に伴って、温室効果ガス削減が各国に義務付けられました。

「温室効果ガス」というと、化石燃料などを燃やす時に出る二酸化炭素が真っ先に頭に浮かぶと思います。しかし、二酸化炭素に並ぶ程の温室効果ガスが身近に溢れています。

それは、先日のスパ爆発の原因ともなった「メタンガス」です。一説によると二酸化炭素の21倍もの温室効果があると言われているメタンガスは、温泉では泉水より分離したメタンガスをそのまま空中に排出していますし、温泉地に限らず身の周りの池、水田、そして家畜の牛や羊の糞尿はもとより、反芻することにより生じる「げっぷ」に大量に含まれているのです。

この事は、農業や畜産業にとって大きな問題となります。例えば、輸出の50%が農産物であるニュージーランドでは、京都議定書の基準を短期的に満たすには、羊・乳牛・肉牛の飼養頭数をそれぞれ約 1 割削減する必要があるということが示唆されました。他の農業国にとってもこれは、大きな数字です。

燃焼効率の良いメタンガスを温泉や家畜から回収して燃料として利用しよう、という動きもありますが、濃度が低い為に回収コストが掛かってしまうということで、なかなか実用化が進みません。

北海道大学  富士フィルム

結局、ニュージーランド政府は家畜飼養頭数削減という方法を採用せず、家畜飼養頭数などに応じて徴収した課徴金を温室効果ガス削減研究予算費に充てることによって、温室効果ガスの長期的削減を目指すという方法を主として採用したことが明らかとなりました。


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